こんにちは。
aile RUNNING CLUBビギナークラスコーチの藤井かれんです。
いよいよマラソンシーズンが始まりました。
8月から「福岡マラソン完走クラス」を実施し、いま集大成の時期を迎えています。
前回の紹介記事はこちら:福岡マラソン2025完走プロジェクト≫
今回は、そのクラスに参加したメンバーの挑戦のストーリーをお届けします。

今シーズン走る方も、これから「走ってみたい」と思っている方の背中をグッと押してくれる言葉に出会えるはずです!
◆改めて福岡マラソン2025完走クラスとは?
「走ってみたいけれど、自信がない」
「練習の仕方がわからない」
そんな声から生まれたのが、3か月限定・初心者に寄り添うフルマラソン完走プロジェクトです。
aile RUNNING CLUBでは、キッズ・ジュニア・シニアと幅広い世代のランナーをサポートしてきました。
その中で、「初心者には少しハードルが高いのでは?」という声を耳にすることもありました。
でも、私たちが本当に大切にしているのは、走力や経験の有無、年齢に関係なく、
誰もがランニングを通して人生を豊かにしてほしいという想いです。

その想いを形にしたのが、この福岡マラソン完走クラス。
「挑戦してみたい」という気持ちを、全力で応援するための3か月間です。
◆コーチとして見た、3か月の変化
いよいよ終盤を迎えたこのプロジェクト。
思い返せば、スタートは8月の猛暑の中でした。

「本当に3か月でフルマラソンを走れるようになるのかな?」
そんな不安の声が、最初の頃は多く聞こえてきました。
年齢も職業もバックグラウンドも異なる仲間たちが、同じゴールを目指して月5回の練習会に集ううちに、少しずつ表情が変わっていきました。
3km、6kmが限界だったメンバーが、いまでは2〜3時間走り続けられるようになり、自主練習で30kmを走破する方も!
距離が伸びるたびに、「できた!」という笑顔が増えていきました。
練習の中では、走る喜びを分かち合いながら、自然と声が飛び交います。

「ファイトー!」と走りながらお互いを励まし、「ナイスラン!」と走り終えた後に称え合うその光景には、チーム全体が一つになっているエネルギーを感じました。
この3か月間で、“走ること”が個人の挑戦から、仲間と共に作り上げる時間へと変わっていったように思います。
◆メンバーインタビュー
そんな完走クラスのメンバーの方々に、今回のフルマラソンに向けての心の変化や、気持ち、挑戦にかけた想いを伺いました。
No.1 田崎さんご夫婦
— 夫婦で支え合いながら、初めてのフルマラソンへ!―
田崎さんご夫婦は、福岡マラソンの1週間前に開催される下関海峡マラソンに出場します。
お二人は、走ったコースの感想を共有したり、練習の工夫を話し合ったりしながら、日々の練習に励んできました。
今回は、そんなお二人の“初マラソンへの想い”をインタビューでお届けします。

―走り始めたきっかけは「夫婦で同じ景色を見たい」
旦那さんは20代のころ、「もっと人生を充実させたい」という思いから、様々なスポーツに挑戦してきました。
「体力がついて“今が全盛期”と感じたときに、何か大きなことに挑戦したいと思い、フルマラソンを選びました。 大好きな下関の街で、海を見ながら走れたら最高だなと思って。1人ではつらいことも、妻と一緒なら乗り越えられると思ったんです。」

奥さまもその言葉に背中を押され、「結婚前に訪れた思い出の街で、一緒に挑戦したい」と参加を決意。 ご夫婦での挑戦が始まりました。
― 続けられた理由や支えになったものは?
旦那さん「年齢や走力が違っても、みんな目標は同じ。仲間の頑張る姿を見ると、自分も頑張ろうと思える」

その中で、心の支えになっていたのは藤井翼コーチ。
「食事やトレーニングの相談にも丁寧に答えてくれて、“コーチを裏切れない”という気持ちで甘いものを我慢できました(笑)」
―本番へ向けての気持ちは?
「どんなにギリギリでも諦めずに完走したい。やりきった自分を誇れるように走ります。」と奥さま。
旦那さんは、「仲間とここまで頑張ってきたので、あとは“なんとかなるやろ”の気持ちで(笑)。 完走して、福岡マラソンを走る仲間にも勇気を与えられたら」と語ります。
― どんなゴールを描いていますか?
奥さま「諦めずに進み続けて、どんなにギリギリになっても完走を目指し、
“やりきった!”と誇れる自分になることを目標(ゴール)としています。」

―挑戦するすべての人へ
旦那さん「最初は“なんでエントリーしたんだろう”と思うかもしれません。(笑)でも、練習を重ねた日々がきっと自信に変わります。
根拠のない不安より、“ここまでやってきた”という根拠のある努力を信じて。 絶対大丈夫です!」
そして、田崎さんご夫婦は、初めてのフルマラソンに itoix の靴下を選んでくださいました。

「5本指タイプを使っているのですが、指同士が擦れたり、指の間が蒸れたりしないので不快感がないです。 しっかりしているのに薄いので、靴で圧迫されている感じもありません。」
田崎さんご夫婦が愛用している靴下はこちらです
No.2.おすきさん 男性(40代)
ーもう一度、あの感動を味わいたくてー
おすきさんは、2人のお子さんを持つお父さんランナー。穏やかで優しいお人柄が印象的です。コロナ前のマラソンではサブ4(4時間切り)を達成し、今回は「もう一度あの感動を味わいたい」と、再びフルマラソンへの挑戦を決めました。その想いを伺いました。

― 福岡マラソンに挑戦しようと思ったきっかけは?
「2018年に福岡マラソンを完走したときの感動を、もう一度味わいたくて挑戦を決めました。
あの時の達成感や喜びが忘れられなかったんです。」

(写真=コロナ前にマラソンを楽しむおすきさん)
― 完走クラスに入って感じた変化は?
「これまではずっと一人で走っていましたが、クラスに入って“話せる仲間”ができました。
大会までのスケジュールをしっかり組んでもらえたことで、安心して練習に打ち込めるようになりました。」
― 続けられた理由や支えになったものは?
「藤井代表、コーチの皆さんのご指導が本当に素晴らしかったです。
不安や悩みを相談できる環境があったから、3か月間、前を向いて練習を続けることができました。」

― 本番に向けての気持ちは?
「とにかく楽しみたいです。福岡市役所前の受付、スタート前の緊張感、10kmあたりまでの並走、沿道の応援、 応援に来てくれる家族や友人、そしてエールの仲間たち…。
“きついだろう”なんて考えず、楽しむことに専念したいと思っています。」
― どんなゴールを描いていますか?
「どんな結果でも悔いのない走りにしたい。 笑顔で元気にゴールしたいですね。」
― 同じように挑戦するランナーへメッセージを
「すべてのランナーは、ゼッケンをもらった瞬間に“選手”になります。初めて走る方は、大人になって初めてゼッケンをつける経験かもしれません。
2025年11月9日の福岡マラソンは、きっと人生のドラマのような一日になると思います!!
たとえ完走できなくても、その挑戦は“人生の盾”になると思います。
挑戦するすべての人に、心からエールを送りたいです。」

おすきさんの愛用している靴下はこちらです
No.3 藤田さん 女性(60代)
— 苦手だと思っていたことに、もう一度向き合いたい-
福岡マラソン完走クラスの最年長メンバー、藤田さん。
やましたひでこ公認の「断捨離®トレーナー」として活動しながら、 仕事や家庭、そしてトレーニングを両立させています。
60歳という節目を迎え、「これまで苦手だと思ってきたことに、もう一度向き合いたい」
そんな思いから、今回の挑戦が始まりました。

― なぜマラソンを走ろうと思ったのですか?
「還暦を迎えて、世間では“赤いちゃんちゃんこを着て祝う”って言いますよね。
“生まれ変わる年”だと言われるなら、これまで自分が『苦手』だと思い込んできたことは、本当に苦手なのかな?と自分に問いかけてみたんです。」
「福岡マラソンは抽選だと聞いていたので、当たったら走ろうと思っていたら本当に当たっちゃって(笑)。
“これはもう、走れってことだな”と思いました。」

(写真=前回チャレンジしたマラソン完走後)
― マラソン完走クラスに入って変わったことは?
「今までは“気合いと根性”だけでボロボロになりながら完走していました。
でも今回は、コーチに教わり、仲間と意識を共有することで、力をもらいながら練習を続けることができました。
ひとりで走っていたときとは全く違う感覚です。
『あと一周!』という掛け声が、本番できっと自分の背中を押してくれると思います。」
― 続けられた理由は何でしょうか?
「なかなか練習に合流できない日もありましたが、
自宅でトレッドミルを走るときや地元で練習しているときも、仲間やコーチとの会話を思い出しながら走っていました。

離れていても、つながっているような安心感がありました。本当にありがたい環境です。」
― 本番に向けての今の気持ちは?
「とにかくゴールを目指すこと。途中でダメだと思っても、また立ち上がって走ればいい。 必ずゴールにたどり着けると信じています。」
― どんなゴールを描いていますか?
「バスより1時間早くゴールすること(笑)。 でも一番大切なのは、最後まで自分の足で走り抜くことです。」

― 同じように挑戦するランナーへメッセージを!
「まず、スタートラインに立った自分を褒めてあげてください。
その一歩を踏み出すだけで、挑戦はもう始まっています。
そして、走っている間に湧いてくるいろいろな感情を、思いきり味わってください。
きっと、ゴールの先には大きな感動が待っています。」
◆誰かの挑戦が、誰かの勇気になる
4名のインタビューを紹介しました。いかがでしたか?
それぞれの背景や立場は違っても、共通しているのは「自分の限界に向き合い、前へ進む姿」です。
この3か月、福岡マラソン完走クラスのメンバーの皆さんが本気で取り組んできたことが、きっと伝わったのではないでしょうか。
私自身もコーチとして関わる中で、たくさんの学びをいただきました。
諦めない強さ。どんな状況でも前を向く姿。仲間と一緒に頑張る喜び。
その一つひとつが、私の心を動かしました。
「誰かの挑戦は、誰かの勇気になる」
そのことを、このクラスで改めて実感しました。
人の成長を間近で見て、一緒に喜べること。それはコーチとして、何よりの幸せです!
そして、挑戦する姿は、やっぱり何歳になってもかっこいい!!
この3か月を通して感じたことは、“挑戦できる場”をこれからもつくっていきたいという想いです。
そして私自身も、誰かの勇気になれるように、挑戦し続ける人でありたいと思います。
◆次の挑戦! 熊本城マラソン特別プロジェクト募集中!

11月からは「熊本城マラソン完走プロジェクト」が始まります。
場所が変わっても、守りたい想いは同じです。
「誰もが走ることを通して、人生を豊かにできるように。」
aile RUNNING CLUBはこれからも、挑戦するすべての人の背中を押し続けます。
熊本城マラソン特別プロジェクトは、サブ4(4時間切り)からサブ3.5(3時間30分切り)を目指す皆さんを対象に実施されます!
ぜひ、チェックしてみてください!
執筆:藤井かれん(aile RUNNING CLUB)

◆資格◆
日本ランニング協会認定ランニングアドバイザー
プロギングジャパン理事
走り始めたばかりの方やビギナーさんを中心に、ランニングの楽しさを伝える活動を行っている。毎月1回、女性限定の練習会も開催中。 また、ゴミを拾いながらジョギングをする“プロギング”の普及を目指し、プロギングジャパンのメンバーとして福岡を中心に活動している。
◆愛用しているitoixの靴下◆




