こんにちは、藤井かれんです。
私は aile RUNNING CLUBの活動の傍ら、プロギングジャパンの理事として、環境活動に取り組みながら、日々ランナーの皆さんをサポートしています。
プロギングという言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか? プロギングとは、ジョギングとゴミ拾いを組み合わせた、スウェーデン発祥のフィットネスです。

(写真=毎月の博多プロギング)
一見するとまったく違うように見えるかもしれませんが、実はどちらも「走ることを通じて社会に貢献する」という同じゴールを目指しています。
今日は私の歩んできたストーリーを通じて、走ること、プロギング、aile RUNNING CLUB、そしてitoixの魅力をお伝えし、読んでくださる皆さんが「明日から小さな一歩を踏み出してみよう」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
◆プロギングとは?
改めて、プ ロギングとは、ジョギングとゴミ拾いを組み合わせた、スウェーデン発祥のフィットネスです。

「ゴミ拾い」と聞くとボランティア活動のように思われがちですが、実際のプロギングはちょっと違います。
走りながら体を動かし、ゴミを拾うことで心も体も元気になって、結果として社会に貢献できています。

つまり、「社会貢献と言わない社会貢献」。
楽しみながら自然とポジティブになれる、新しいスタイルのフィットネスです。

(写真=福岡市天神をプロギングして7kgのゴミを拾う)
◆一杯のコーヒーがくれた気づき
私が環境に興味を持つようになった原点は、20歳の頃に訪れた飛騨高山での出来事でした。
当時、大手コーヒーチェーンで働いていた私は、新店舗オープンの応援で一週間だけ飛騨高山に滞在しました。
そのときに飲んだコーヒーは、同じ300円とは思えないほど驚くほど滑らかで、澄んだ味わいでした。

あまりの美味しさに衝撃を受け、「どうしてこんなに美味しいんですか?」と地元の方に尋ねると、
「ここは水がきれいだからだよ」
と答えてくれました。
自然が生み出す美味しさに感動し、「この美味しいコーヒーを守り続けたい」と強く思ったこと。
それが、私の環境意識の出発点となりました。
その経験以来、環境や地域社会の問題に関心を持つようになり、店長として働く中でも、環境や社会に貢献できる取り組みを積極的に楽しみながら取り入れるようになっていきました。
◆ランニングとの出会い
コーヒーチェーン店で長く働き、店長としてもたくさんの経験をさせてもらい、仕事はとても楽しくやりがいがありました。
会社自体も社会や地域に貢献すること、環境問題に真剣に取り組む素晴らしい企業でした。
けれども、27歳の頃の私は忙しい店舗を任され、シフト作成や人材育成、日々のオペレーションに追われる毎日。
本来やりたいはずの「環境への取り組み」や「地域社会への貢献アクション」を後回しにしてしまう現状に、もどかしさを感じていました。
やりがいと同時に、疲弊していた時期でもありました。
そんなときに出会ったのがランニングです。

走ることで嫌なことを忘れられ、心が自然と前向きになり、なりたい自分に少しずつ近づいていく。
ランニングは私に 「人生を豊かにする力」 があることを教えてくれました。
そこから私はどんどん走ることに夢中になり、この楽しさやワクワクをもっと多くの人と分かち合いたいと考えるようになりました。
◆プロギングに出会って
そんなランニングの魅力に取り憑かれていたときに知ったのが 「プロギング」 でした。

走ることと環境保護を同時にできるこの活動は、私にとってまさに 「環境への想い」と「ランニングの楽しさ」をひとつにしてくれるものでした。
出会った瞬間に「 これだ!」と確信しました。
私は10年間勤めた会社を辞め、新しい挑戦を始める決意をしました。
そして、プロギングジャパンの代表・常田さんに想いを伝え、この活動の一員として迎え入れていただきました。

走ることが社会のためになる。
そんな新しい可能性に出会えた瞬間でした。
私が目指しているのは、ただゴミを拾うことではありません。

走ることで得られるHappyな気持ち、人とのつながりで生まれる優しさや思いやりを広げ、優しさの循環が生まれる社会をつくることです。
それはまさに、プロギングジャパンが掲げる「ポジティブな力で足元から世界を変える」 というスローガンそのものだと思っています。
◆aile RUNNING CLUBの活動にも関わる
プロギングが心も身体もHappyにし、ポジティブな力を与えてくれるように、私が現在関わっている aile RUNNING CLUB も、ランニングを通じて「心豊かな人生」を提供し、人間性を育てていく活動をしています。

aile RUNNING CLUBは、人と人をつなぐ大切な居場所です。
ビギナークラスでは「これから走ってみたい」「健康のために続けたい」という市民ランナーに寄り添い、ランニングを通じて前向きになれたり、仲間と一緒に頑張る喜びを感じられる場所をつくっています。

(写真=ビギナークラスの皆さんと三津家さん)
また、ジュニア世代には「走ることを通じて人間力を育てる」指導を行い、ただ速さを求めるのではなく、一人ひとりの成長を大切にしています。

さらに、福岡県で進んでいる部活動の地域移行にも協力し、子どもたちに安心して走れる居場所を届ける取り組みも進めています。
「走ることで人生を豊かにする」
「地域の課題や問題に力になる」
そんな想いを掲げながら、aile RUNNING CLUBは日々活動しています。
◆itoixの取り組み
そしてもうひとつ、私が普及に関わっているのがランニングソックスブランド itoix です。

和紙糸を使用した靴下は、速乾性・耐久性に優れ、ランナーの足元を快適にしてくれます。心地よくランニングするためには、やはり靴下もかかせないですよね!
また最近は、不要になった靴下を回収して新しい一足へとつなげる 「靴下下取りキャンペーン」 も行いました。

皆さんから回収した靴下は、ただ処分するのではなく、新たなものに生まれ変わらせる方法を現在模索中です。

一定の量が集まってはじめて実現できる取り組みでもあるので、ぜひ多くの方にご参加いただければ嬉しいです。
送っていただいた靴下が増えれば増えるほど、次の可能性が広がっていきます。
「捨てる」のではなく、「未来につなげる」。
走ることで街をきれいにするプロギングと同じように、itoixもまた足元から未来をよりよくする一歩を踏み出しています。
◆すべてに共通する想い
振り返ってみると、私が関わっている活動にはそれぞれ役割があります。

街をきれいにする プロギング
人を育てる aile RUNNING CLUB
足元から快適さと循環を広げる itoix
一見すると違う活動のようですが、実はどれも同じゴールを目指しています。
それは、「走ることを通じて社会をよりよくする」 という想いです。
◆おわりに
「社会貢献」というと、特別な人や大きなことを思い浮かべるかもしれません。
でも、実際は私たち一人ひとりができる小さな行動の積み重ねです。

街をきれいに走ること。
仲間と一緒に前向きに練習すること。
使い終わった靴下をitoixに送り、新しい一歩につなげること。
そのどれもが、未来をポジティブに変えていく力になります。
一歩一歩が未来を変えていきます。 次はぜひ、あなたも一緒に足元から未来を変えてみませんか?
執筆:藤井かれん(aile RUNNING CLUB)

◆資格◆
日本ランニング協会認定ランニングアドバイザー
プロギングジャパン理事
走り始めたばかりの方やビギナーさんを中心に、ランニングの楽しさを伝える活動を行っている。毎月1回、女性限定の練習会も開催中。 また、ゴミを拾いながらジョギングをする“プロギング”の普及を目指し、プロギングジャパンのメンバーとして福岡を中心に活動している。
◆愛用しているitoixの靴下◆



