こんにちは、窪田忍です。
突然ですが、
「フルマラソンを完走してみたい」
「今年こそ自己ベストを更新したい」
「もっとかっこよく走りたい」
そういった“ちょっとした目標”が生まれる瞬間があると思います。
いま、みなさんにはそんな『夢』や『目標』はありますか?
この問いは、きっと誰しもが一度はされたことがあると思います。
しかし、実際に夢や目標も持てないという方も少なくないはずです。
「夢を持とう」と言われても、スケールが大きく感じて難しく感じるのではないでしょうか。
私は、夢や目標を持つことの本当の価値は、“特別な結果”を求めることではなく、“日々の行動を変えられる”ことにあると思います。
そして、それがいずれ人生を変えることにもつながっていくと考えています。
日々をなんとなく過ごし、気づけば時間だけが過ぎていく――
今回は、そんな方にも今後の人生のきっかけになるような記事を、私の経験を踏まえた上でお届けできればと思います。
◆なぜ、夢や目標は必要なのか?
そもそも、夢と目標の違いは何でしょうか?
厳密な定義はあるかもしれませんが、私の中では、
夢=期間の定めはないが、いつかは叶えたいもの
目標=時期などを具体的に決め、達成したいもの
と考えています。
ではなぜ、夢や目標が必要なのでしょうか?
①“行動の起点”になる
夢や目標は、ただの理想ではなく、自身の行動を生み出す“起点”になると考えます。
目標がないと、「明日からがんばろう」という日が多くなり、なんとなく毎日を流してしまう人も多いのではないだしょうか?
ただ注意してほしいのは、目標を高くしすぎないことです。
矛盾するようですが、高すぎる目標を立ててしまうと、ゴールが見えず逆にやる気がなくなる場合があります。
例えば、マラソンを始めたばかりの方がいきなりマラソンを3時間以内で走る、いわゆる“サブスリー”を目標にするのはハードルが非常に高く、あまり現実的ではありません。
サブスリーをするために何が必要か、どんな練習が良いのかが分からないため、いま何が必要かが見えず、結果としてやる気も生まれません。
例えば、“マラソン完走”を目標にした時。
まずはいまの自分がどのくらい走れるかを知り、少しずつ走れる距離を延ばすことから始めましょう。
最初は、ウォーキングや軽いジョギングを毎日継続するという目標でも良いでしょう。
大切なのは、「明日からがんばろう」ではなく、「今日できること」を継続することです。
無理をしないことが継続することにつながり、それが習慣化し、目標達成につながります。
私も、陸上を始めた時には箱根駅伝を走ることなんて想像もつかないことでした。
ただ、いきなりそこを目指すのではなく、とにかく目の前の小さな目標を立て、継続した結果が箱根駅伝につながりました。

②成長のスピードが変わる
同じような努力をしたとしても、目標の有無で努力の“質”が変わってきます。
・どこを(なにを)目指しているのか
・なんのためにやっているのか
これが明確な人は、試行錯誤の精度も高くなっていくと思います。
ここで大切なのは、目標をより具体的にすることです。
私が高校生の時、『5000m 14分台』という目標を立てました。
これは明確なようで実はそうではありません。
なぜなら、14分00秒でも14分59秒でも同じ『14分台』だからです。
この2つは、1kmあたりだと12秒も違います。
また、時期が夏なのか冬なのかでも大きく変わってきます。
いかに具体的な目標を立てるかも、成長のスピードに関わってくるでしょう。
具体的な目標が立てられるようになると、日々の振り返りも具体化していき、より良い目標設定が出来るようになっていくと思います。
③苦しい時、踏ん張る理由になる
当たり前ですが、目標に向かってずっと上手くいくわけではありません。
誰しもが上手くいかない時があり、投げ出したくもなるでしょう。
それでも、夢や目標があると、『それでも続ける理由』になります。
これは、根性論ではありません。
続けるための“意味”があるかどうかの違いです。
私が現役の時、度重なる故障や手術で本当に苦しい時期がありました。
何度も投げ出したくもなりました。
それでも続けられたのは、『もう一度ベストを更新したい』という目標があったからだと思います。

苦しい時に大きな目標を持つ必要はありません。
むしろそんな時には、小さくても良いので、達成しやすい目標を立てた方が良いと私は思います。
ちょっとだけ早起きしたり、寝る前に軽くストレッチをしたりと、そういった本当に簡単なことでも構いません。
大切なのは、『達成しやすくて継続できる目標』を立てること。
そのちょっとした目標達成を積み重ね、成功体験を作ることで、苦しい期間を乗り越えるきっかけになるかもしれません。
◆どうやって目標設定すると良いのか?
目標を設定したいけど、なかなか自分に合った目標が立てられないという方もいるかもしれません。
そこで私のお勧めするのが、
・最大目標
・中期目標
・短期目標
この3パターンを設定する方法です。
・最大目標
年間で一番大きな目標です。
マラソンで例えるなら、2,3月のマラソンシーズンに達成したい目標といったところでしょう。
この目標に向けて一年間どういうレースに出るのかを設定するため、非常に重要であり、基本的にはあまり変更しない目標になると思います。
・中期目標
直近3ヶ月程度で達成したい目標です。
レースがあるのであればそのレースでの目標タイムでも良いですし、練習でどんな練習をしたいかでも良いと思います。
この目標に向けて練習メニューを逆算して組んでいくことが出来ると良いですね。
・短期目標
1,2週間程度の、ごく近い期間での目標です。
日々練習をしながら、この目標が達成できたかどうかを評価します。
達成有無で細かく目標を変更していき、目標設定の精度を上げることにも繋がります。
この3つを設定することで、“いま”の自分の現在地を把握し、目標に向かいやすくなると思っています。
欲を言うならば、これらに加えて日々の振り返りをすることも出来るとさらに精度が高まるでしょう。
◆夢は、変わってもいい。
私の子どもの頃の夢は、“テニスのプロ”になることでした。
元々、陸上にはまったく縁がなく、幼少の頃より硬式テニスのクラブチームで自分なりに必死に練習をしていました。
しかし、そこまで上手かったわけでもなく、テニスの夢は叶いませんでしたが、練習で必死に走り込んだおかげで陸上競技に触れる機会があり、その魅力に惹き込まれました。
子どもの頃の夢は、叶うことはありませんでした。
しかし、夢を持って必死に取り組んだからこそ、陸上という別の道に繋がり、そこで箱根駅伝やマラソン日本代表という新たな『夢』や『目標』を持って取り組んで来られました。
そしてまさに、陸上競技が私の人生を大きく変えたと思います。
そして現役を引退した現在も、陸上競技が『新たな夢』につながり、それ向けて日々試行錯誤しています。

◆最後に
夢や目標は必ずしも大きくなくてかまいません。
また、それ自体が人生を特別大きく変えるものでもないとも思います。
ただ、それに向かって何をしたのかが大切で、努力した事実は決して消えません。
そこに価値があるからです。
そしてそれは、日々を少しずつでも確実に良い方向へ変えていくものだと思っています。
ぜひ『夢』や『目標』を持って、目の前のことに全力で取り組んでみてください。
まずはその日に出来る小さなことからで大丈夫です。
その中でもし、私が力になれることがあるのなら、一緒に応援・協力させていただきます。








