こんにちは、窪田忍です。
現在私は、aile RUNNING CLUBで熊本クラスのコーチをしながら、ランニングに関わるさまざまな活動に携わっています。
その根底にあるのは、
『走ることを通じて、人と地域、そして子どもたちの可能性を広げたい』
という想いです。
記録や順位を追い続けてきた現役時代から、いまではより『誰かのため』に走るという関わり方に変わっているのを感じます。
そこで今回は、2025年度に取り組んできた活動を通しての走ることに対する変化と、これから目指したいことについてお話ししようと思います。
◆「自分のため」から「誰かのため」へ
現役時代は、ただひたすら自分の記録と向き合ってきました。
ですが今は、
『誰かが楽しく走れること』・『誰かが目標を達成すること』
そのために走る機会が増えています。
地元のため
私の地元・鯖江市で行われた「つつじマラソン」にゲストランナーとして出場した際には、現役時代に応援してくださっていた多くの方々と再び出会い、そして子どもたちのレースのペーサーとして関わらせていただきました。

走っている時以外でもたくさんの方に声をかけていただき、改めてこれまで応援していただいていたことに感謝の念を抱くと同時に、今後もっと地元の陸上競技の活性化のために出来ることがないかを考えるきっかけにもなりました。
現在の拠点・熊本のため
山鹿ウィメンズハーフマラソンには、 5’00/kmのペーサーとして走りました。

いつも自分の練習をするだけであれば、非常に余裕のあるペースです。
しかし、自分のペースで走るのとは違い、 『誰かの目標を預かる』という責任があります。
ペースの微調整や声かけひとつで、その人の結果が変わることもある。
その難しさと同時に、“人のために走ることの価値”を強く感じました。
◆「速くなる」より「好きになる」きっかけを
熊本では、幼稚園でのかけっこ教室も行っています。
ここで大切にしているのは、『速く走る』ことではなく、
『“身体を動かすことが楽しい”と感じてもらう』ことです。
得意・不得意は関係なく、まずは『またやりたい』と思える体験をつくる。
また、毎回同じことをすると子ども達が飽きてしまうため、日々新しいことを取り入れる工夫もしました。

子どもたちの「次はいつ?なにするの?」という言葉を聞くたびに、この時間の意味を感じています。
そして、子ども達の相手をしながらも、私自身も考えながら成長させてもらえていると感じています。
将来、この子たちが競技として続けるかどうかは分かりません。
それでも、“ここでの体験が、どこかでその子の支えになる。”そんな関わり方を続けていきたいと思っています。◆日常を少し変える“きっかけ”をつくる
Runtrip様・イオンモール宇城様と連携したイベントでは、普段走ることのない場所を走る体験を提供しています。
ここでも意識しているのは、『速く走る』ことではありません。
“楽に走れるコツ”を知ることを大切にしています。
少しのコツを掴むことが出来れば、走ることはもっと楽になります。
するとそれだけで、走る距離も、続ける気持ちも変わっていきます。

特別な場所での体験も含めて、「走ることって、こんなに気持ちいいんだ」と感じてもらいたい。
ここでは、その“最初の一歩”をつくることが、自分の役割だと思っています。
◆経験を「伝える価値」に変えていく
福岡県市町村対抗駅伝では、解説として関わらせていただきました。
その中で強く感じたのは、
経験は“競技の中”だけで終わらせるものではないということです。
現役時代、本当に様々な局面で多くの経験をしてきました。
前を追う展開、後ろから追われる展開、見えない相手との戦い。
これまで自分が経験してきたことを改めて言葉にすることで、観ている人の理解や楽しみ方が変わることを感じました。
また、自身が「走る」だけではない価値の届け方もあると感じました。
◆子どもたちの持つ“夢”から見えてきたこと
福知山市での陸上教室では、現役の実業団選手とともに子どもたちの夢と向き合いました。
子どもたちが持つ夢を叶えるため、その夢に近い存在の選手と一緒に走れるという体験の影響の大きさは計り知れません。
一緒に走る子どもたちの表情や真剣に取り組む姿勢見て、改めてそれを感じました。

また、練習後にはトークショーを行い、私の中学生の時の夢を話しました。
それと同時に、いまの子どもたちが感じていることや夢を聞いて、 自分たちの活動も、誰かの“きっかけ”になれるという可能性も実感しました。
◆最後に
これらの活動はすべて、バラバラに見えますが、すべて冒頭で述べた
『走ることを通じて、人と地域、そして子どもたちの可能性を広げたい』
ということにつながっていると思います。
aile RUNNING CLUBでの指導も、外での活動も、すべてが循環しています。
誰かの挑戦が生まれ、その挑戦がまた次の誰かに影響を与える。
そんな流れを作り出す、ひとつの“きっかけ”に私もなりたいと思っています。








