vol-84「南阿蘇カルデラトレイル」大会参加レポート!

こんにちは、窪田忍です! 

今回は、自身初のトレイル大会『南阿蘇カルデラトレイル』にゲストランナーとして呼んでいただいたので、その大会レポートをお送りします。 

 

◆出場にあたって 

今回、トレイルに出場するにあたって特別に準備したものが3つあります。 

 

①トレイル専用のシューズ 

最初は普通のランニングシューズで走ろうと思っていました。しかし、いろいろな方から、トレイル専用シューズは絶対に買った方が良い!と強く言われたため用意することに。トレイルの第一人者である森本幸司さん(トレイル世界選手権2019と2023の日本代表)にもアドバイスをいただきつつ、THE NORTH FACE のAltaMesa300というシューズを初トレイルの激励でいただきました。 

 

②ザック 

トレイルといえばザックを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。非常に軽量で揺れにくく、快適に走ることができます。ボトルや補給食を入れる他、怪我に備えてファーストエイドキットも用意する必要があります。 

 

③ボトル 

マラソンで使用するものと違い、折りたためるような柔らかいものを用意しました。ずっと携行する関係上、ボトルの中身が動くと気になりますし、上を向かなくても飲めるため走りながらでも安全に給水できます。 

 

以上の3つになります。 

そして気になるソックスは、itoix ランニングソックス 5本指 セミロング。 

 

▼お買い求めはこちらから▼

 

トレイルでは、雑草が生い茂っている場所や低い位置にも木の枝や石が多くあること、ぬかるんだ所を走ったりすることでシューズの中もぐしょ濡れになることが自明の理です。 

セミロングで足首周辺の怪我を防止するとともに、トレイルにこそitoixの強みが発揮できるとの期待もありました。 

 

その他は普段走る時と同じように、2XUのショートタイツ、愛用しているサングラス『AirFly』(地元鯖江産のサングラスです。)を準備していざ出走! 

格好(だけ)は一人前のトレイルランナーになりました。 

 

◆いよいよスタート 

山の中ということもあり、多少涼しいかと考えていましたが、スタート時(10:30)の気温は30℃を超えていました。 

実は事前に、トレイルの走り方のコツを聞いていました。それは、『上りは頑張らず、下りは小刻みに』です。 

意外だったのは、上りで頑張らないこと。 

私は上りが苦手ですが、それでもマラソンでは上りで離されないよう必死でしたし、トレイルこそ起伏しかないので上りをしっかり走らなければならないイメージでした。 

今回のレースは、スタート地点から上りでしたが、かなり抑えたつもりでも先頭と同じくらいのペースでした。 

 

「意外とすんなり走り切れるかも?」 

この時の私は、トレイルの本当の恐ろしさを全く分かっていませんでした。 

 

◆きついながらも… 

初トレイルということもあり、前半は余力を残しながら走るくらいを意識していました。 

山の中を走っているためきついのは当たり前ですが、周囲の人と声を掛け合ったり、景色を見渡したりしながら走っていました。 

とんでもないほど急こう配な坂もありました。 

写真だとイマイチ伝わらないのが残念です。 

当然ですが、階段もあります。 

こちらも手を着きたくなるほど急でしたが、写真だと全然ですね… 

こうしたぬかるんだ所は多くありました。トレイルシューズでも滑ることはあったため、普通のランニングシューズでなくて良かったと心から思いました。 

前半は上り基調のため、余力を残しながら…と考えながら、そこまで大きな問題は起きずに約8kmの最高到達点である大矢岳(標高1220m)に到着。 

 

 

 

余裕ではありませんでしたが、あと10kmなら問題なく走れそうだな、というのがこの時の心境でした。 

というのも、最高到達点ということは、ここからは下り基調になってくるということ。比較的下りは好きで得意なため、やっと上りが終わった!(終わったわけではないですが)という思いでした。 

そういった思いもあり、気持ち的には前向きになりました。 

 

本当にきつくなるのはここからだということも知らずに 

 

トレイルの恐ろしさ 

さて、無事(?)最高到達点を超えた訳ですが、全然下りが多くなる感じがありませんでした。むしろ上り:下り7:3くらいの割合にすら感じました。 

そして大問題なのがその下り。すぐ横が急斜面の細い道、強い傾斜、ぬかるみと、きついというよりは恐怖心からまともに走れません。が疲れて踏ん張りも効かなくなっていた為なおさらです。 

 

足元ばかりに気を取られると、今度は木の枝。枝というには太い、ほとんど木の幹のような枝も多いのですが、これが意外にも視界に入らないのです。今回の大会で2度頭にぶつけて、たんこぶができました。 

さらに、一番の問題は岩場が多いということ。走るどころか、普通に歩くことさえままなりません。 

 

トレイルに慣れている方々は、こういったところも軽々と走っていきました。本当に凄いと思いますし、恐怖心は無いのか不思議でなりませんでした。 

私はと言えば、後半はトレイルランというより殆ど登山をしているような状態でした。 

 

◆そしてついにゴールへ 

転倒したり、頭をぶつけたり、手を着きながら登ったり…四苦八苦しながら、文字通り満身創痍で走って(歩いて)いると、ゴールの会場が見えてきました。 

その時の安心感はこれまで出場したどの大会よりも大きいものでした。 

そしてついにゴール。 

ゴール後の達成感は半端じゃありません。 

 

 

トレイルが好きな方々は、この達成感が病みつきになっているのかもしれません。途中、何度も「もうトレイルはいいかな…」と思っていましたが、ゴール後には別のトレイルに挑戦してみたいとさえ思いました。 

ゴール後は脚もシューズも泥だらけ。 

 

 

 

汗と水分でシューズの中はぐしょ濡れでしたが、まったく滑ることはありませんでした。 

 

今回、初めてトレイルを走って、なんとなくですが走り方のコツが見えた気がします。itoixがトレイルにも向いていると分かったことも収穫です。 

それらを踏まえてあと1挑戦し、その上で今後トレイルを続けるか否かを判断したいと思っています! 

個人的に気になっているのが、地元鯖江市で11月に行われ『KAWADAトレイル』です。 

11月ということで気温も高くないこと、距離も13kmとほど良いこと、そして準備期間も十分あるため、非常に前向きに考えています! 

 

 

執筆担当

aile RUNNING CLUB 熊本 代表
窪田 忍 (Shinobu Kubota)

◆経歴◆
鯖江高校(福井)/駒澤大学(東京)/トヨタ自動車(愛知)/九電工(福岡)


駒澤大学では、大学三大駅伝に4年間全て出場。
区間賞5回獲得(出雲2回、全日本1回、箱根2回)した他、日本人トップ4回。
出場12回中11回が区間3位以内。
実業団では、2015年・2016年と、トヨタ自動車史上初となるニューイヤー駅伝連覇に貢献。
引退後、小学生〜大人まで幅広い世代の指導を行う他、オンラインにて全国のランナーに向けたレッスンも行なっている。

 

★レッスンへのご相談、その他ご質問等は: コチラ


 

人気記事

Net Orders Checkout

Item Price Qty Total
Subtotal ¥0
Shipping
Total

Shipping Address

Shipping Methods