こんにちは、窪田忍です。
『スポーツには、人を変える力がある。』
このような言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
確かに、スポーツは体力や技術を向上させるだけではありません。
目標を持つこと。
努力を続けること。
仲間と支え合うこと。
そして失敗を乗り越えること。
スポーツには、『人として成長する』きっかけが数多く詰まっていると思います。
そして、その力が最大限に発揮されるのは、「挑戦してみよう」と思える環境があってこそではないでしょうか。
誰もが安心して一歩を踏み出せる環境をつくり、挑戦する人を応援する文化を広げていくこと。
それも、私たちitoixが大切にしている理念の一つです。
◆挑戦する勇気
新しいことを始めるとき、少なからず不安を感じると思います。
「失敗したらどうしよう。」
「自分には無理かもしれない。」
「周りに笑われたら嫌だ。」
この思いを抱くのは、決して子どもだけではありません。
初めてランニングを始める大人、初マラソンに挑戦する人、そしてプロアスリートであっても、同じような不安を抱えながら、一歩を踏み出しています。
私自身、大学で陸上を続けようと考えた時や、実業団で移籍を決めた時、ましてや指導者の道に進むと決めた時には、大きな不安がありました。
それでも挑戦しようと思えたのは、私のことを応援し、支えてくださる方々がいたからです。

だからこそ私が大切にしているのは、「失敗しないこと」ではなく、「挑戦しても大丈夫」と思える環境をつくることです。
結果だけを評価するのではなく、まずは一歩踏み出した勇気を認めること。
そして、その過程で積み重ねてきた努力 をしっかりと評価すること。
失敗したときには、次はどうしていこうかを一緒に考えること。
その積み重ねが、挑戦する人を増やしていくことにもつながると考えています。
◆成長は、『挑戦の数』で決まる
大きく成長する人には共通点があるように思います。
それは、成功した回数ではなく、『挑戦した回数』が多いことです。
挑戦するということは、失敗も常に隣り合わせです。
思うような結果が出ない日や、努力が報われないこともたくさんあります。
それでも、「次はどうすればいいだろう」と考え、もう一度挑戦する。
その繰り返しが、人を成長させると私は信じています 。
例えば、陸上競技での成功を、「自己ベスト」や「1位になること」 だけだとするなら、私はほとんど「失敗」してきたということになります。
トップランナーであっても、勝った回数より圧倒的に負けや失敗の数の方が多いでしょう。
ですが、陸上競技での価値はそれだけではありません。
自分なりに目標を立て、それに向けて試行錯誤する。
そしてその過程と結果を経験値として次の目標に向かう。
それを繰り返すことで、目標や精度もどんどん上がっていきます。

それこそが、成長するということだと思います。
そしてそういう人は、速さや実績だけでなく 、自然と周囲から応援される存在になっているように感じます。
◆子どもたちは、空気を感じて育つ
多くの子どもたちを見ていて感じるのは、子どもたちは言葉以上に、周囲や大人の姿を見ているということです。
挑戦した子を成功や失敗に関わらず拍手で迎える環境なのか、失敗したときに笑う環境なのか。
その違いは、子どもたちの未来に非常に大きな影響を与えると思います。
「よくやったね。」
「次も応援しているよ。」
そんな何気ない一言が、失敗が悪いことではなく、もっとやってみようという気持ちを育てていきます。

子どもたちが安心して挑戦しようと思える環境をつくるのは、私たち大人の大切な役割です。
そしてこうした『挑戦の輪』が広がることで、人と人とのつながりが生まれ、同じ志を持つ仲間が周りに増えていくのではないでしょうか。
スポーツは競技場の中だけで完結するものではありません。
挑戦する姿は、周りの人に勇気を与え、新たな挑戦を生み出す『連鎖』を生み出していくと信じています。
◆最後に
私たちが育てたいのは、記録だけではなく、『挑戦する心』です。
速い・遅い、勝った・負けたという結果だけではなく、「やってみよう」と一歩を踏み出せる人を増やしたい。
そして、その挑戦を周りのみんなが自然と応援できる環境をつくっていきたい。
誰かの挑戦が、誰かの勇気になる。
その勇気が、また新たな挑戦を生み出す。
スポーツには、そんな力があります。
だからこそ私たちは、 挑戦する人の、その一歩を支える存在であり続けたいと思います。








