佐久長聖高校2年目(後半)

今回は佐久長聖高校2年目〜後編〜です。

大牟田高校や報徳学園高校、秋田工業高校など全国の強豪高校が集まる夏のメインイベントです。
期間も約10日間と高校生には長丁場の合宿です。

場所は長野県の菅平高原という長距離や他スポーツの合宿地で有名なところです。
標高は約1200m〜1600mの準高地です。

夏ですが早朝だとウィンドブレーカーが必要なくらい寒くなります。

この合宿は本当にキツい思い出しかありません。
むしろ最後まで乗り越えたこともありません。笑

グループもA〜Fぐらいまであります。
2年生になり力も多少ついたのでBグループに入りました。
Aは各校のエースが集結するので、入れるはずもありません。笑

そして長野県は佐久長聖高校のホームでもあるので、私たちが率先してグループを引っ張ったり、リーダーシップを発揮しなければなりません。
積極性に欠けると両角監督から愛のムチが飛んできます。笑

それをうまく交わすためにも集合にも早く!グループを作るのも早く!必死に積極性をアピールしていたのを懐かしく思います。笑

この合宿には名物というか、大きな山場の練習がいくつかあります。

1つは15km山登りタイムトライアルです。
山登りと言ってもちゃんと道路を走ります。
イメージしやすく言うと箱根の山登りみたいなものです。
たった15kmじゃないか!と思う人もいるかもしれません。

いやいや!!真夏ですよ?高地ですよ?疲労困憊状態ですよ?
もう登りが苦手は私にとっては苦痛以外の何ものでもありませんでした。笑
動作は走っていますが、歩いたほうが速いのではないかと思うぐらいでした。

もはや何位でゴールしたのかも覚えていません!笑
もちろん村澤選手たちは上位でゴールしています!

そしてもう1つは最終日の早朝1000m×10本のインターバル練習です。

朝6時に標高の高いところで
1000m×10本は、もう拷問です。笑

もう私レベルでは体力なんて残っていません。
ポケモンで言うならHPは残り5ぐらいです。
ウルトラマンならピコンピコンが鳴り続けています。
その状態で10本は。。。記憶にありません。笑

そんな楽しい夏を乗り越えたら記録会シーズンから駅伝シーズンへと突入します。

記録会は日本体育大学で開催される、通称「日体大記録会」に出場していました。
種目は5000mです。

ここで夏の成果を発揮しなければなりません。
また、ここでの記録を参考に駅伝メンバーも選出されます。

調子は悪くなかったので、しっかり自己ベストを目標にスタートしました。
終始安定したペースで走ることができたので14分33秒の自己ベストでゴールできました。

そして、なんとか駅伝メンバーにも選出され県高校駅伝、北信越高校駅伝も走ることができました。

しかしその後、右足首の故障をしてしまい全国高校駅伝前の1ヶ月ほどは1歩も走ることができませんでした。
両角監督にもこのまま走ることができないのであれば、遠征には連れていけないと言われて
故障は治っていませんでしたが、痛み止めを服用しながらだと何とか走ることができたので、練習を再開しました。

この年は主要区間のメンバーは決まっていましたが2区と5区の3km区間のメンバーが決まっていませんでした。
そこで遠征初日に3000mのタイムトライアルを実施。
練習を1ヶ月ほど休んでいたので、半ば諦めていた部分もありましたのでとにかく悔いのないように全力で走りました。
すると想像以上に走ることができ、8分29秒の1位でゴールすることができました。
正直、自分でもびっくりしたのを覚えています。

そこで何とかメンバーに選出してもらうことができました。

全国高校駅伝当日までは足の様子をみながら故障が悪化しないように調整しました。

初の全国高校駅伝の舞台です。
走るのは5区、登りの3km区間です。
緊張よりも楽しみな気持ちのほうが大きかったですね。

またチームの総合力は優勝を狙えるぐらいでした。
スタートから好位置でみんなが襷を繋いでくれ私のところには2位でやってきました。
先頭とは14秒差です。
失敗はできないので、焦らず冷静にスタートしました。
ラスト500mぐらいから登りが強くなるので前半で飛ばさないように注意しながら少しずつ先頭を追いました。

ラスト1kmのところで先頭とは約9秒差。
そこからしっかりペースアップをすることができ最後は4秒差まで詰めることができました。

個人成績も8分39秒の区間2位と設定を上回ることができました。

チームは6区で先頭に追いつき、ずっと並走をして優勝争いをしていました。
アンカーも同じく並走が続きました。
勝負がついたのはゴール手前20mぐらいです。
ライバル校に胸の差で負けました。
同タイム着差ありで負けたのは史上初だったそうです。

あのとき自分自身があと1秒でも詰めておけば、と悔やみました。
あのときの悔しさは忘れられませんでした。

しかし、負けたと同時に来年は必ず優勝しよう!とみんなで決意しました。

勝負には勝ち負けが付きものです。
大事なのは負けたときの悔しさを忘れないことです。
次、勝つためには何をしなければいけないのか、今までやってきたことをさらにグレードアップしなければいけません。

次回はいよいよ3年目に突入します。
個人的にもチームも大きく成長する1年になります。

〔監修〕itoix公式ランニングアドバイザー
藤井 翼(Tsubasa Fujii)


プロフィール

◯出身校
元岡中学校(福岡県)/佐久長聖高校(長野県)/山梨学院大学(山梨県)

中学3年時には1500m、3000mの2種目で全国大会に出場。
高校は長距離の名門、佐久長聖高校に進学。
チームメイトにはNIKEの大迫傑がいる。
個人種目では3000mSCを専門とし、3年時のインターハイ北信越大会では当時の長野県高校記録となる8分57秒をマーク。その後の全国インターハイでは優勝した留学生に次ぐ日本人トップの2位に入る。
冬の全国高校駅伝では日本人チームの高校歴代最高タイムで総合優勝。個人でも5区(3km)を8分24秒で走り区間賞。これは現コースになってから最も速いタイムであるため、コース新記録という扱いになっている。

◯保有資格
日本体育協会公認スポーツリーダー/日本陸上競技連盟公認ジュニアコーチ

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