忙しい毎日を送っていた1996年のある日、取引先の紹介で、
「とある和紙問屋の商品開発を手伝ってくれないか?」という話が舞い込む。

話を聞いてみると「和紙で洗える糸を作った」という。
しかも、何も加工剤を使ってなく自然そのものだという。

半信半疑で話を聞いていた糸井氏は、息子さんに「洗濯機で洗って乾燥機で乾燥してみろ」と言って、届いた和紙の糸を洗わせたところ、
「この糸、洗濯機で洗っても水に溶けないし、乾燥機で乾かしても何の損傷もおこしていない」と報告を受けた。

それでも糸井氏は、「これが和紙か!?」と半信半疑で、自ら鍋で煮込みはじめた。
しかし、1時間煮込んでも変化が無い。

そこで、更にもう1時間煮込んだのである。
それでも溶けたり、駄目にならない糸を目の当たりにして、驚き、そしてこの「和紙糸」に興味を持ち始めたのである。

そして数日この糸を片手にお酒を楽しんでいると、何か和紙のもつ神秘的な(オーラのような)ものを感じるではないか!


ちょうどその頃、水虫に悩まされていた糸井氏は、煮込んだ糸をクシャクシャにして靴の中に放り込んで、靴を履いてみた。

すると、何ということでしょう。

嫌な臭いも無くなってきて、一ヶ月くらい経つと水虫がよくなりキレイな足になってくる※ではないか!
※あくまでも個人的な体験・感想です。

これはすごいと驚愕し、和紙糸に関する研究を始めることになったのである。
これが糸井氏と「和紙糸」と出会ったキッカケでもあった。

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